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そだてる
霜が降りる寒い季節に植栽し冬を乗り越え、朝霧や陽ざしを吸収しながら濃い緑に変わり伸びる藺草は1.5mを越え、真夏の早朝に刈り取られる
きざむ
良質な国産藺草は中綿の密度が高く、手鋏で刻んでも切断面が押しつぶれにくい
細かく刻んだ粒の集積が唯一無二の形をかたちづくる素となる
つらねる
一粒二粒と拾い針で銀糸を通す。およそ1000粒で構成される3mの粒線。粒が点々と不規則な間隔で転がり連なる様は、まるで五線譜の音符のよう
つむぐ
3粒4粒と掬い、環をつくり繰り返し繰り返し重ねゆく。一本の銀線から繋ぎ紡がれ厚みを持った造形へと姿を変えた先に
軽やかで繊細な表情が生まれる
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